インドエンジニア採用のためのウェブ求人広告戦略|インドエンジニア採用FAQ

インドからエンジニアを採用しようと考えた場合、どのようなウェブ求人広告戦略にするべきはと心配をなさるかたも多いかと思います。

確かに、ウェブ求人広告はとりあえず出せばよいというものではなく、マーケティングが重要です。そのため、マーケットの特性を調べ、マーケットの特性に適合した最適解を選ぶ必要があります。

そのためには、まず、ウェブ求人広告の目的を本質的な理解と、インドのエンジニア労働者市場(レイバーマーケット)のについて理解しておく必要があります。

今回はこの2つの理解に沿って、インドエンジニアへの求人広告戦略を構築していきます。

※パキスタンやバングディシュなど、英語が公用語の周辺国へも同様の戦略で行えます。

よい広告は必須ではない。

「よい求人広告」の作成は必須ではない。

まず、抑えておく事実は、インドエンジニアに向けての求人広告戦略では、よい求人広告は必須ではないということです。

ここに大きな?があると思うのですが。そのためには、そもそも論として、「よい求人広告」とは何か?ということを決めておく必要があります。

よい求人広告とは?

よい求人広告という言葉がビッグワードなので定義をすると、よい求人広告とはコンバージョンレートが高い求人広告と言えます。

そして、その求人広告がよいかどうかは市場が決めます。そのため、よい求人広告かどうかはABテストを行い、そのテスト結果で調べるしかありません。

ABテストの結果、Aの広告のほうがコンバージョンレートが高ければ、Aの方がよい広告であると言えます。求人に限らず、多くの広告戦略のシーンで多大なコストをかけてABテストを繰り返し、よい広告を作成しています。

しかし、ここで1つおかしな点があります。

なぜABテストをするのか?

しかし、なぜAとBの両方を出さず、ABテストをして1つに決めるのでしょうか。Aの方が投資効率はいいかもしれませんが、Bで訴求できるターゲットを取り逃してしまいます。そのため、成果を最大化するためには、AもBも両方使えばよいと思うのですが、それはできません。なぜなら、広告を出す場所が限られているからです。

場所が限られている以上、最も費用対効果の高い、最大公約数的な広告を出す必要があります。自社の広告をより多くの人に見てもらうために、大手の求人メディアの一番良いスペースを購入するため、ABテストを繰り返した「よい求人広告」が必要となります。

このような理由で多くの広告戦略策定のシーンでは多大なコストをかけてABテストを行い広告をブラッシュアップしています。

ウェブの強みは無限なスペース

限られている場所に求人広告を掲示する場合には、広告の費用対効果を限界まで高める必要があります。しかし、ウェブで行うことの最大の強みは場所が無限であることです。

実店舗は物理的な制約がありますから、「売れ筋」商品を判断するために、ABテストが必要です。アクセス数が多いサイトのトップページなども同様です。

しかし、ウェブの場所は本来無限のため、全ての商品を陳列することができます。求人広告も同様です。場所が無限ならば、本来よいABテストを繰り返してよい求人広告を作る必要はありません。

もちろん、会社としてどう考えてもアウトなクオリティのものはダメでしょう。しかし、何がよいかどうかは本質的には市場が決定します。「スペースが無限である」という地の利を活用することは非常に重要です。

不要な情報の告知は場所を買う必要がある

このように書くと、なぜ、既存の場所売り型のウェブ広告ビジネスが成立しているのか、という疑問がわいてきます。

その原因はユーザーが自分で探している情報と探していない情報があるからです。

ユーザーが必要と思っている情報は、ユーザーが自分で探します。そのため、発信さえすればユーザーが自分で見つけてくれます。また、現代では、情報の取捨選択は検索エンジンが行ってくれます。

しかし、ユーザーが必要と思っていない情報はユーザーは絶対に探してくれません。そのため、ユーザーが必要と思っていない情報、もしくは気が付いていない情報に対してはコストをかけて届ける必要があります。

そのため、広告ビジネスが存在します。広報ビジネスと言いかえることもできます。リアルであれウェブであれ様々な手法はありますが、ユーザーが必要と思っていない、もしくは、ユーザーが必要性に気が付いていない場合、情報は何らかのコストをかけて届ける必要があります。

ユーザーに無料で求人広告を届ける方法

ユーザーが探しているであろう情報を発信すれば、ユーザーに無料で情報を届けることができます。そのためには、ユーザーにとって有益な情報であることが必須です。

ユーザーが必要と感じている情報に関しては、求人広告費をかけなくとも、無限のスペースのどこかに公開さえしておけば、ユーザーが自分で探してくれます。

しかし、ユーザーが必要としていない情報はコストをかけない限り、決してユーザーに届けることはできません。

では、どのようにしてユーザーの役に立つ情報を作成すればよいのでしょうか。一見、難しそうですが、これもマーケティングに簡単に行うことができます。

逆転の発想ですが、ユーザーの役に立つ情報ではなく、その情報が役に立つユーザーを探してくればよいのです。つまり、ユーザーの分母を最大化することです。ここでインドやパキスタン、バングラディシュといった人材大国をターゲットにする戦略の整合性が高まります。

有益な情報は簡単に作成できる

まず前提として、その情報が有益かどうかは企業ではなくユーザーが決めます。そのため企業は有益な情報を作成することはそもそもできません。

しかし、「その情報を必要としている人」に向けて情報を発信することはできます。そして、そのためには前述の通り、分母の最大化が必要です。

例えば、自社の情報を100人の村に向けて発信した場合、1%以上の人がその情報を顕在的に必要としている必要があります。100人の村に対して発信したとしても、その情報を必要としてくれている人に出会う可能性は非常に低いでしょう。この場合、1%という確率は相対的ではありますが相当高いでしょう。

しかし、分母が無限ならばどうでしょうか。どれほどニッチな情報であっても、分母が無限ならばその情報を必要としている人は存在します。例えば、どれほど珍しい病気であっても、世界の誰かはその病気の治療方法を探しています。

もちろん、市場のコントロールを狙ってシェアを取りにいくという戦略の場合は無限の分母は有益ではありませんが、実数を確保するという戦略ならば、分母を最大化することは非常に有効です。

少子高齢化の日本と異なり、インドエンジニアのレイバーマーケットは事実上、上限がありません。コンバージョンがどれほど低くても、分母が無限ならば実数を確保することは可能です。

インドの無限の人材アドバンテージを活かす

少子高齢化、人口減少の日本のエンジニアレイバーマーケットと異なり、無限の母集団と無限の広告スペースの活用ができるインドのエンジニアレイバーマーケット(南アジア英語話者エンジニア市場)はエンジニア確保戦略において非常に有効です。

どれほど、コンバージョンの低い広告であっても、分母が無限ならば、確実にターゲットに届けることができます。

しかし、この戦略を実行に移すには、1つ非常に大きな問題があります。それは、この地域での日本のプレゼンスです。

南アジア諸国での日本のプレゼンス

現状では、インドやパキスタンやバングラディシュのエンジニアは自国に残るか、アメリカやイギリスなど英語対応可能な先進国へ行きます。これらの国で日本のプレゼンスはほとんど存在しません。そのため、現在では以下の式になってしまっています。

しかし、今は大きな追い風が日本へ吹いています。

例えば、アメリカはアメリカファーストを掲げ、イギリスはブレグジッットで混迷しています。優秀なエンジニアが、自らのスキルアップのために活躍できる環境という点で魅了は大きく下がっています。

さらに、多民族国家であるインドをまとめ上げたモディ政権は、日本との協調路線を強固にしています。インドでは今後、日本のプレゼンスは明確に追い風にあります。そして、その追い風が周辺国へ伝わってくことも容易に予測されます。

また、そのモディ政権(インド人民党)の存在も、日本への追い風になります。モディ政権はインドの幅広い層から支持されていますが、インド人民党の根底はヒンズー至上主義です。そのため、ムスリムの優秀層は活躍の場を世界に向けるベクトルが発生します。そして、多くのムスリムエンジニアにとって、アメリカやイギリスの魅力は以前よりも下がっているでしょう。

世界的なレベルで、日本への人材の流れが追い風となっています。これは、大きなチャンスと言えます。

もちろん、インドやパキスタン、バングラディシュからエンジニアを留学生枠ではなく、ダイレクト採用するとなると色々と心配なことがあるかと思います。

本コラムでも、組織開発コンサルタントとして、いくつもの組織のお悩み・採用戦略・チームビルディングなどの相談を受けてきたコンサルタントが初めて雇用される方から、実際に雇用されているかたまで、様々な問題に対して、具体的でわかりやすい解決方法を扱っていきます。

小さなことでも構いませんので、是非、お気軽にお問合せください。

Follow me!