インドエンジニア人材の採用の社内の意思統一|インド人エンジニア採用FAQ

インドからのエンジニア採用という人材採用戦略を立てた際に「社内の意思統一が難しい。」といったご相談はよくいただきます。

もちろん、インドからのエンジニア採用という人材採用戦略は沢山の方に賛同いただいてはおりますが、一定の割合で社内に反対意見が発生し、実行に移せないといったご相談も、それなりの数いただいております。

確かに、「優秀な人材が入ってくることにより、自分自身の居場所がなくなる」というような反対理由でしたら一蹴で問題はないでしょう。しかし、比較的高度な理由での反対意見が表出することも、また事実です。

しかし、それらの反対理由もほとんどが誤解であり、また杞憂です。今回は、どのような反対理由が何故発生するのか。そして、その誤解や杞憂を解消する方法について扱っていきます。

インドエンジニアの採用戦略は外部環境的には正しい

前提として、市場全体がグローバルに繋がってしまっている以上、自社もまたグローバル化の流れから逃れることはできません。そのため、グローバルな市場での優秀なエンジニアの獲得競争からも逃れることはできません。

加えて、優秀なエンジニアを日本人だけで確保することは困難です。そもそも日本語というのは非常にレアリティの高いスキルであり、そもそもの絶対数が少なく探すことは困難です。

また、日本語ができる人にエンジニアスキルを教えるという戦略も、あるレベルまでのエンジニアならば、計画的な育成が可能ですが、あるレベル以上のスキルからは、計画的に育成していくことは不可能です。

そのため、エンジニアに日本語能力を求めず、スキルの高い人材を広く海外から採用していくという戦略は現代の外部環境と照らし合わせて完全に合理的です。

日本語のスキルや日本での生活スキルは簡単に伸ばすことができるため、教育投資の費用対効果という点でも大きな優位性があります。

企業の成長発展の費用対効果という点で、優秀なエンジニアを確保には、優秀なエンジニアを世界中から募り、エンジニアに日本での生活スキルをレクチャーしていくという手法以外にあり得ません。

もちろん、特定の国に拘る必要はありませんが、英語が可能で、人材の絶対数が多いという点でインドやパキスタン、バングラディシュなどの国が相対的に候補国になります。

そのため、経営者的な目線で判断すれば、インドからのエンジニア採用という人材採用戦略に反対する理由はありません。

しかし、プレイヤー(プロフェッショナル)としての視点に立ってみた場合はどうでしょう。

経営者としての目線の場合、上記のようにインドからのエンジニア採用戦略に反対する理由はありません。しかし、プレイヤー(プロフェッショナル)という視点に立った場合は経営者の目線とは異なるものが見えてきます。

そのため、インドからのエンジニア採用戦略を進めていくためには、まずは、経営者としての視点ではない視点。すなわちプレイヤー(プロフェッショナル)という視点から、この戦略を確認し、プロフェッショナル志向を持つ人達との合意形成を行っていく必要があります。

もちろん、会社は民主主義ではないので、社長の鶴の一声で全ては決定可能ですので合意形成は必要ありません。実際に早く進むならば社長1人で行ったほうが遠くに行くことができます。

しかし、より遠くに行くならば、社員全員で一緒に進む方法が有効です。より遠くに行くという企業戦略においては社内の合意形成は非常に重要なフローであると言えるでしょう。

経営者とプロフェッショナルの目線の違い

ビジネスにおいての目線は大きく「経営者」と「プロフェッショナル」の2種類に分けることができます。

また、「経営者としての目線」と「プロフェッショナルとしての目線」は会社の役職に紐づいているのではなく、普段のビジネスの視点に紐づいています。

「経営者としての目線」を持つ人と「プロフェッショナルとしての目線」を持つ人の大きな違いは「その人の目的」です。

経営者の目線の場合、ビジネスの目的はビジネス自体を大きくすることです。反面、プロフェッショナルとしての目線は自分のスキルを上げることです。

こうすると、プロフェッショナル目線の人には組織への貢献の感覚が弱いのでは?と思いがちですが、自身のスキルを活用して組織に貢献をしようという発想のため、組織への貢献が弱いというわけではありません。

この目線の違いで重要なことは「どのような人と一緒に仕事をしたがるか?」というところに行動として現れます。

経営者目線の場合は、組織を大きくすることが人生の目的です。そのため、自分の周囲に必要な人は自分よりも優秀な人です。

しかし、プロフェッショナル目線の人は自分のスキルを磨ぐことが人生の目的です。そのため、自分の周囲に必要な人は自分をサポートしてくれるアシスタントです。アシスタントのスキルは自分よりも優れている必要はありません。

アシスタントとなりうる人にとって重要なのは、コミュニケーションコストの低さです。手術室での医師と看護師の関係、飛行機での操縦士と副操縦士の関係において重要なのは安定的な成果を、緊急時や難しいことは、あくまで執刀医やメインパイロットが行います。

この2つの目線の違いは本質的に異なります。

プロフェッショナル目線を経営者目線にはできない

このように書くと、育成担当者・マネージャーからは、プロフェッショナル目線の人を経営者目線にするにはどうすればよいか、と頻繁に質問をいただきます。しかし、その方法はありません。

そもそも論ですが、経営者志向とプロフェッショナル志向は並立して存在するものなので、どちらがよいというものではないからです。

「経営者目線」>「プロフェッショナル目線」という文脈で語られることがよくありますが、この2種類は対等に存在します。プロが成長するにつれて経営者になるという上下関係の話ではありません。

プロフェッショナル目線の人は自己のプロフェッショナリティを磨くという人生の目的のために仕事を行います。そのため、プロフェッショナルとしての生き方を志向する人を業務命令によって経営者目線に矯正することは、その人のプロフェッショナルとしての市場価値が棄損されます。

自己を防衛する必要性から、 プロフェッショナル目線の人は経営者目線になるというオーダーを受けることはできません。

では、プロフェッショナル志向の人との合意形成を行うためにはどうすればよいのでしょうか。

そのための方法は、優秀なエンジニアを招聘することと、プロフェッショナルとしてのスキル向上が背反しないことを伝えることしかありません。

切磋琢磨の環境と、与えるものが与えられるの精神

前述の通り、スキルはある一定レベルまでは上からのレッスンで上達していきます、しかし、あるレベル以上からは上からのレッスンでは上達しません。

では、さらなるレベルアップのためには、どのようにすれば良いのでしょうか。

実は、あるレベル以上のスキルは、机上のレクチャーではなく、実践においてのみ上昇していきます。 あるレベル以上にレベルアップするには、効率よく難しい問題に出会うことが重要になります。

あるレベル以上の人にとって、世の中の大抵の問題はスキルアップの糧にならない課題であり、探すことは非常に困難です。 では、どうすれば、効率よく難しい問題に出会うことができるでしょうか

逆転の発想ですが、自分で探すことが難しいのならば、誰かに探してきてもらえばよいでしょう。その誰かというのが、自分と同じレベルに優秀なプロフェッショナルです。

周囲のエンジニアが自分よりもスキルが低い場合、彼らのサポートに入っても得られる糧は、自分にとっては、自分のスキルレベル向上の役には立たないほど簡単な問題です。

しかし、自分と同等以上の人が沢山いる環境では、メンバーのサポートに入る度に、自分自身の成長の糧となる問題に出会うことができます。

他の人のサポートに入ることはメリットが無い、というように考えられがちですが、実は自分と同等以上の人のサポートを行うことは、自分自身のスキルアップにも大きな貢献になります。

優秀な人材に囲まれて仕事をすることは、効率よく自分自身のスキルアップにつながる問題に出会うことができるので、自分自身のスキルアップにとって非常に有効であると言えます。

インドエンジニアの招聘はスキル向上にも直結する

インドからのエンジニア採用という人材採用戦略を立てた際、プロフェッショナル志向の人は、自身のキャリアイメージとの相関が一見弱そうに見えるため、反対意識を持ちがちです。

しかし、実は優秀なプロフェッショナルが集まる環境こそが、プロフェッショナルとしてのスキルを大きく向上させることができると言えます。

プロフェッショナル側にも大きなメリットがあるという意志疎通ができれば会社の意思決定はポジティブに社内に行きわたり、企業はより遠くのステージへ進んでいくことができます。

会社は民主主義ではありません、そのため、社長の意志決定が最終的には絶対です。しかし、会社が目指している方向と、個々の従業員の目指している方向が一致していれば、指示を出さなくても自動的に正しい報告に進む組織ができあがります。

指示に対してデタラメに動く組織は論外ですが、指示を出さなくても自動的に正しい報告に進む組織は、指示を出す必要がそもそも無い為、無限に前に進んでいきます。

確かに、合意形成には話し合いの時間は必要ですが、プロフェッショナル目線の人に正しく理解をしてもらうことは非常に有益なことであると言えます。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。株式会社南アジアエンジニアでは、インドからのエンジニア人材作用に伴う、様々なケースについてのコンサルティングもしております。

小さなことでも構いませんので、お気軽にお問合せください。

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